アトピー性皮膚炎の原因は?
アトピー性皮膚炎という病気は昔から存在していました。
しかし、近年になって急激に増加してきたので、私たちの生活環境が原因ではないかと言われています。
私たちの生活環境は、交通機関の発達や空調設備の充実など、新陳代謝の機能が低下するような環境がどんどん増えています。
私たち人間は、新陳代謝を行うことで身体のバランスを保っています。
しかし、本来代謝させなければならない有害物質がどんどん増えているのに、夜型の生活による睡眠不足や、衛生環境の発達によって細菌にさらされることが少なくなり、身体の免疫バランスが崩れ、アレルギーを抑える働きが減ったことが原因の一つと言われています。
その結果、通常なら反応しなくても良いものにアレルギー反応してしまうのです。
皮膚のバリア機能の低下とは、皮膚が乾燥しやすく保護機能が弱い、刺激に過剰反応してしまう体質などが関係しているようです。
セラミドが不足しているので、角質細胞が不安定ではがれやすく、水分も蒸発しやすくなっています。
外部の刺激に弱い状態のため、乾燥によるかゆみや炎症を引き起こし、アトピー性皮膚炎そのものを悪化させてしまうのです。
アトピー性皮膚炎はどんな症状?
アトピー性皮膚炎は、かゆみの強い湿疹が慢性的に続くのが特徴です。
赤ちゃんの場合、生後2~3ヶ月ごろから顔や頭を中心に赤い発疹が現れ、2ヶ月以上続く慢性・再発性の湿疹をアトピー性皮膚炎と言います。
アトピーの湿疹は、ジュクジュクして強いかゆみを伴う症状を繰り返しながら、胸やおなか、手足へと広がって行きます。
湿疹は、胸やおなか、手足以外にも、耳や首、背中など、身体全体に出ます。
アトピー性皮膚炎は、アレルギー症状の一つであり、ケガのような外部要因が原因となる状態とは違い、自分の身体が生体反応として引き起こしています。
アトピー性皮膚炎は、アレルギー症状として現れている以上、良くない状態ではありますが、身体の防衛反応の結果として現れているとも言えます。
自分の身体が起こしている反応ということは、その原因がわかれば、自分の身体でその反応を抑えることも可能であると考えられます。
基本のスキンケアは?
アトピー肌のスキンケアは、まず保水、そして保湿です。
お風呂上り、すぐに保水します。
それこそ化粧水が滴るほどたっぷりと。
そして、その化粧水が乾かない内に、今度はオイルを塗り、水分の蒸発を防ぎます。
基本的にはこれだけです。
当時、まだ赤ちゃんだった娘の場合、お風呂に入れる前に脱衣場にバスタオルを引いておき、お風呂上り、その上に寝かせてたっぷりと保水し、すぐにオイルを塗っていました。
乾燥するとかゆくなるので、とにかく肌を乾燥させないこと。
これに尽きます。
使っていたスキンケア製品
当時、カウンセリングを受けていたオムバスのスキンケア製品を使用していました。
娘の肌に合っていたのが一番の理由でしたが、オムバスのスキンケア製品はアトピー用に開発されている安心感がありました。
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ですが、肌に刺激にならないスキンケア製品であれば、何でも良いと思います。
どのスキンケア製品が合うかどうかは個人差がありますので、色々と試してみた方がいいと思います。
使っていた石けん
小児科、皮膚科の先生に言われて変えたのが、お風呂で使う石けんです。
それまではベビー用のポンプ式の泡で出てくるタイプのものを使っていました。
ベビー用だから肌に優しいだろうと思って使っていたのですが、ベビー用でもアトピーの赤ちゃんにとっては刺激になる成分が入っているから、無添加石けんが良いと言われ、早速無添加の固形石けんに変えました。
気に入って使っていたのはこれです。
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もちろん、頭(髪)も無添加石けんで洗っていました。
お風呂の石けんだけでなく、洗濯用の洗剤も粉石けんを使うようになり、お風呂掃除や台所の食器用洗剤も石けんを使っていました。
ずっと石けんでも良かったのですが、アトピーが改善してから、徐々に普通の洗剤に戻して行きました。
それによってアトピーが再発したりすることはありませんでした。
アトピーにとって洗剤とは?石けんと合成洗剤について考える
考えるきっかけをくれたのは、小児科の先生です。
アトピー改善のために、衣類を洗う洗剤を粉石けんに変えてみることをすすめられました。
医院内のタオルなどはすべて粉石けんで洗っているとのこと。
粉石けんで洗えば柔らかく仕上がるので柔軟剤は不要、肌にも安心とのこと。
実際に粉石けんで洗ったタオルを見せてくれたのが印象的でした。
粉石けんで洗濯してみた
それまでは当然のように合成洗剤と柔軟剤を使っていましたが、これを機に粉石けんを使ってみることにしました。
しかし、粉石けんは合成洗剤のように、洗濯物と一緒に洗剤を入れてスイッチオン!という訳には行きません。
毎回粉石けんを少量の水で溶かし、水を追加して洗濯液を作ってから洗濯物を投入、洗濯物の量も少し減らして余裕を持たせて洗うようにしました。正直、ちょっと面倒ですが、子供のためと思い、地道に続けていました。
石けんの難点
確かに粉石けんで洗った衣類は、柔らかく仕上がり、柔軟剤は不要です。
しかし、難点なのは、溶けの悪さはもちろんのこと、衣類が乾いた後に残る、独特の石けん臭。
黄ばみも気になります。
それより何より、合成洗剤に比べ、価格が高いということです。
子供のアトピーが改善するに従い、市販の合成洗剤に戻すことにしました。
石けんは続けるべきなのか?
肌の調子が悪い間は、続けた方が良いと思います。
ですが、あくまで私個人の意見ですが、合成洗剤は決して悪ではないと思います。
ただ、アトピーなど皮膚疾患がある人にとって、刺激が強い場合があるのも確かです。
でも、アトピーが改善して完治したのなら、浄水をやめて水道水を使い、石けんをやめて合成洗剤を使うようにした方が良いと思います。
なぜなら、世間一般では、水道水や合成洗剤が当たり前のように使われているからです。
子どもが学校に行くようになった時、浄水しか使わない日々を過ごしていたら、プールに入ったらどうなるのか?
石けんしか使わない日々を過ごしていたら、調理実習の時にお皿を洗う時、洗剤を使ったらどうなるのか?
守ってあげるもの大事ですが、それと同じくらい、慣らしてあげるのも大事です。
その子の未来を考えたら、徐々に慣らしてあげた方が良いと思います。
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